澤上氏は日本に長期投資を普及させた人物です。
当時の彼の主張は次のような感じだったと思います。
日本は国債を大量に発行していて、高インフレは避けられない。
日本企業は頑張っていて、今後の日本株式市場は大きく成長する。
この言葉をあっさり信じて、株式に資金を投じました。
実際にはインフレになるどころかデフレとなり、日本株も低迷し続けました。
この期間の長さから言っても、予想は外れたといって良いでしょう。
しかし、澤上氏の言葉を信じて、株式に資金を投入し続けたことは
長い低迷期に成果が出なくても正しかったと思っています。
インフレはようやくやってきたようです。
そして、インフレは経済の正しい姿と考えられます。
それまで私は日本円を絶対的な基準として考えていました。
インフレによって現金は価値が損なわれることを学び
価値基準は物価にあると理解しました。
そして、資産防衛のために株式を購入し続けました。
インフレが来た時に報われると信じ込んでいますので
少しくらいは株価が下がっても耐えられたのではないかと思います。
チャールズ・エリスは「敗者のゲーム 原著第6版」の中で
インフレによって、20年で現金の価値が 1/3 に低下した実例を挙げ
インフレのすさまじい破壊力こそ、明らかに投資家にとって最悪の敵であると書いています。
今後のインフレに対処するためには、株式投資は必要だと思います。
参考記事 株しかない(1)
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