2018年5月3日木曜日

高配当のジレンマ

優待ねたも少ない時期ですので、投資に関する考えを書いてみます。

私はの投資スタイルはインカムゲイン重視です。
優待と配当の利回りを重要視しています。
配当利回りの良い株は下がりにくいだろうと期待しています。
本当にそうでしょうか?

高配当銘柄の JT が安くなっていますが、配当利回りが 5% に達すると
利回りが意識されて、底堅くなっているように思います。
少なくとも、暴落はしていないでしょう。
減配があれば、暴落があるかもしれません。減配怖いです。

私には会社の将来を見通す力はありませんので
高配当をもらいながら、幸運を気長に待つ投資をしています。
配当利回りの他に自己資本比率は見ています。
最近になって、ROE や PER も参考にし始めました。



さて、高配当にどんな問題があるのでしょうか。
税の繰り延べ」という概念に行き当たりました。

利益を確定すると 20% の税金がかかります。
100 万円の投資で2倍で利益確定すると、税引き後は 180 万円になります。
全額再投資して2倍で利益確定すると、324 万円になります。
利益確定を4倍になるまで引き延ばせば 340 万円になります。
利益確定を引き延ばせば、節税ができるということです。
特定口座を利用せず、確定申告まで税金の支払いを引き延ばす個人投資家もおられます。

配当金でも同じことで、利益を配当金として分配してしまうと税金が発生します。
手元に現金は届きませんが、自社株買いや事業拡大に回せば
税金を先送りして、複利効果が得られます。
「税の繰り延べ」の観点からは配当金は非効率です。
マイクロソフトの成長期は利益を事業拡大に使い、無配当でした。
それでも、「ダウの負け犬」など、高配当銘柄への投資は有力な投資法となっています。
高配当銘柄への投資は、会社の株主還元意識など別の観点から正当化されるようです。

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