2018年9月17日月曜日

ROE とは

重要な指標の1つである ROE について解説します。
  参考記事 PER とは PBR とは

ROE とは利益を自己資本で割ったもので、自己資本をどれだけ効率よく運用したかを表します。国際的には重視されている指標で 8% 以上が望ましいとされているようです。(10%を要求する人もいます)ROE を重視した指数が JPX400 です。今のところ JPX400 のパフォーマンスは高いとは言い難いですが、高 ROE の銘柄を探す参考にはなりそうです。

ROE には株価の情報は含まれていないことには注意が必要で、ROE だけを見ても株価が割安かどうかは分かりません。PER, PBR, ROE の間には
  ROE = PBR / PER
の関係がありますが、通常目にする数値を当てはめても上の式は成り立ちません。それは PER は予想値、PBR と ROE は実績値が使われることが多いからです。私は ROE の実績値ではなく、PBR / PER で簡易的に予想 ROE を推定して判断します。

ROE は高いことが望まれますが、企業が比較的容易に上げる手段があります。借金(他人資本)を利用すれば、より多くの資本が利用できるので収益が上がります。借金は適切に利用すれば効率的な運用ができますが、リスクは高くなります。借金の比率は自己資本比率を見れば分かります。自己資本比率の低い会社は ROE が高くても割り引いて評価する必要があります。借金を含めた資本に対する利益率を表す指標として ROA があります。

上で説明した通り、PBR が低いと ROE も低くなる傾向にあります。株価が安くても、利益が上がっていない企業には不安があります。低くても5%以上の ROE は要求したいです。また、レバレッジを利かせた運営は好まないので、自己資本比率は50%以上、低くても30%以上を要求したいです。



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